リゼッタ

今、欲しいもの

2018年3月7日

3月に入り、春の陽気を感じる日もあれば今日のようにまた冬の寒さが戻ってくるような、冬と春の間を行き来する曖昧なこの季節も嫌いではありません。
どっちつかずで、着ていく洋服もその日その日でころころ変わるのも意外と朝の楽しみだったりもします。(時間がある時に限りますが..)

 

お店に続々と届く春の洋服たち。
私の好きな定番スカートのティナもその一つ。
今年は新色でシェール(肌色)とノアール(黒)が届きました。
すでにアンティークホワイトとヴェール(緑)を愛用中の私ですが、今回のシェールも少しピンクがかった肌色がとっても優しい色合いで心惹かれてしまいます。

 

もう一つ気になっている物が、ニットのアヴリーヌとロレーヌ。

ぽこぽことした編地がなんともいえないのです。
数本の撚っていないリネン糸を、コットンのリリヤーンという中が空洞でネット状の糸に通した特殊な糸を使用しています。
よーく目を凝らすと確かにその様が分かります!
(写真だと分かりづらいですね、ぜひ店頭でご覧ください。)

ティナとのコーディネートもぴったりですよ。
春が待ち遠しくなりますね。

ブーケを作ろう

2018年2月22日

雪混じりの雨が降り、真冬が戻ってきたような冷たい日です。
でも、お花屋さんを覗くのが一年で最も楽しい季節!
スイートピーやムスカリ、ラナンキュラス、、、春一番のお花の瑞々しい青い香りが大好きです。

 

いつも見よう見まねで作っていたお花のブーケを上手に作れるようになりたくて、先日お花屋さんでのレッスンに参加しました。
知りたかったのは「スパイラル」という束ね方。
ご存知の方もいるでしょうか?この方法で束ねるとそれぞれのお花の位置が安定し、全体のバランスが崩れずふんわりと美しく仕上がります。
慣れない手つきに指と頭がちぐはぐになりましたが、やはり自己流とはあきらかに異なる形良いブーケが出来上がり、これからが楽しみになるぞ…!!とワクワクする1日でした。

 

「知る」と「知らない」の境界線を越えることは不思議ですね。
ひょいと越えられるほどすぐ隣り合っているのに、越えなければわからない、越えたばかりに景色がぐんぐん広がる面白さ。先に伸びる道が何本も見えてくるようです。
知ることは怖さもありますが、心惹かれる境界線を臆せずいつでも軽やかに飛び越えていけるように…と思いました。

手編みのカーディガン

2018年1月31日

年末に表参道店で行われたスヌードをつくるワークショップ。私たちスタッフも参加し、久しぶりに編み物の感覚を思い出しました。
それに感化され、カーディガンを編むことに!
一昨年にプルオーバーニットを編み上げて以来の大物、はたしてちゃんと編み上がるのでしょうか。。

編み方は簡単なメリヤス編み。
袖口と裾は一目ゴム編みでリブを作ります。
見頃と袖の下部分をぷっくりさせるために途中から2本どりで編んでいきます。

この冬に完成させて着たい!と急ぎ足で編むこと数日。合間を見つけては編み進め、意外とあっという間にパーツが完成しました。
モヘアのふわふわとした毛糸で編むと、少々編み目が不恰好でも目立たず馴染んでくれているようです。
使い勝手のよさそうな、とってもシンプルなカーディガンが仕上がりました!

今週はまた雪も降るそうでまだまだニットは手放せないのですが、春物のリネンのブラウスも温かなカーディガンを羽織ってこの時期から着られそうです!

1/2PLACEの小さなお洋服作り

2018年1月15日

リゼッタでは定番となっている1/2PLACE 今野はるえさんによるワークショップが表参道店でひらかれました。
今回のクラスは参加者の皆さまとお人形のワンピース作りです!
パリに暮らす今野さんから人形製作のこだわりやコツ、裏話などを伺いながら、おしゃべりを楽しみつつも皆さん集中して手を動かした2時間となりました。

今日はスタッフがお揃いのワンピースを着てご案内させて頂きました。
お揃いって可愛いですね。。。!(大人用はリゼッタ各店にて販売中)

 


裁断から仕上げのボタン付けまであっという間の2時間…完成後は仲良く並んで記念撮影です!
型紙付きなので生地を変えてノースリーブにしたり、短くチュニックブラウスにしたり、ぜひバリエーションも楽しんで下さいね。
ご参加下さった皆さま、ありがとうございました。

 

1/17(水)は自由が丘店にて開催いたします。
(10:00~12:00、13:30~15:30 各回材料費込み¥3,780)
お席もございますので、どうぞお気軽にご参加下さい。
ネコ、ウサギの人形や着せ替え服も販売しています。
お問合せ:自由が丘店03-5726-9590

紅茶染め

2017年11月12日

地元を離れて一人暮らしをされている皆さま。
実家に沢山お洋服を残していらっしゃる方も少なくないのではないでしょうか。

 

整理するのを後後にしていたのですが、先日やっといる物といらない物の整理にとりかかりました。
するとまだまだ着れそうだったり、好きなデザインの洋服なのにシミができているものがぽろぽろ…

 

そこでふと先日来店されたお客様がブラウスをご自身で玉ねぎで染めた、とお話しされていたのを思い出しました。

 

玉ねぎで染められたブラウスはとても綺麗な黄色をしていました。
「だんだんコンソメみたいな色になってきたんだけどね」
と笑って仰っていましたが、自然の物で染めた色味はとても優しいレモンイエローのような何ともいえない風合いでした。

シミの付いてしまった洋服を染め直そう!
今回はより手軽に出来そうな紅茶染めに挑戦してみました。

昔に買った古着のブラウスとスカート。
元の色はこんな感じの白です。

濃いめに煮だした紅茶に水で濡らした洋服を入れて10分程煮ます。
時々かき混ぜながら、ムラにならないように…
お鍋に食べ物以外が入っているのはなんとも不思議な気分です。

火を止めてお鍋が冷めるまで1時間程放置したら取り出ししっかり洗います。
完成!簡単です!

写真では分かりづらいですがピンクベージュのような柔らかい色に染め上がりました。
全く新しい1着を購入したようでうきうきしますね。
次はコーヒー染めなんかもいいな…と染め直しにはまってしまいそうです。

9月に皆さまからお預かりしている染め直しのお洋服は濃紺なのできっともっと変化があり、本当に別物のようになるでしょうね。
楽しみにお待ちくださいませ!

今年の まきもの

2017年10月8日

初冬の気配を感じるようになりましたね。
皆さま、いかがお過ごしでしょうか?
そろそろ暖かなマフラーやストールの活躍する季節!
リゼッタでは10/6(金)~15(日)まで 『リゼッタのえらぶ まきものフェア』を開催しています。(表参道店・熊本店・オンラインショップにて)
カシミアやシルク、ガーゼのようにふんわりしたウールなど、素材も手触りも、色も大きさも様々な巻き物が揃いました。


カシミア100%の滑らかな光沢が美しいGLEN PRINCE(グレン・プリンス)。
マフラーとストールの2サイズ、今年はどのチェック柄にしようかな…迷うのも楽しいです。
マフラーは男性への贈り物にもどうぞ!

 


みちのくあかね会のロングマフラー。
盛岡市の工房で染色から織りまで全てを女性たちの手作業で行っています。
温かみのあるへリンボン柄を同系色のニットと合わせて。

 


フランスのBess NielsenによるKhadi & Co(カディアンドコー)。
時間をかけて織られたストールは発色の鮮やかさも魅力です。
空気を含んでふわふわの柔らかさ。
大胆なチェック柄もくるくる巻くと元気なアクセントに!

 


織物作家・伊東ひろみさんによるCOU(クー)のマフラーは、いかに柔らかく紡ぐか、いかに柔らかく織るか、いかに柔らかく縮絨するか、いかに柔らかく仕上げるかにこだわり、全ての工程を一人で行っています。

 

このほかリゼッタオリジナルの新作マフラーは各店でもご案内中ですので、是非お立ち寄り下さい。

お洋服には躊躇してしまいそうな大胆な色や柄も、冬の装いの中では華やかな彩りとなって定番のお洋服も一層楽しめそうです。

ウェブサイトではおすすめの巻き方もご紹介していますので、参考になさって下さいね!

のびのび刺繍

2017年9月4日

10年ぶりに刺繍に挑戦しました。

憧れの女性へのプレゼント!

お料理の喜びを教えて下さった方であり、特別なお祝いでしたので、仲間皆で相談してエプロンを贈ることにしました。月日が経っても今を思い出せるものにできたら…と思い、大きくデザインしたポケットはそれぞれが刺繍した小さな生地を持ち寄って接ぎ合わせることに。

作る私たちも楽しめて、われながら良いアイディアを閃いた! と思いました。

アイディアのヒントは20年ほど前に観た 『キルトに綴る愛(How to Make an American Quilt)』 というアメリカ映画でした。

遠くへ行く親友へ、仲間達がそれぞれ刺繍した小さなハギレを繋ぎ合わせて大きなベッドカバーを仕立て、贈るシーンがありました。年齢も人種も超え、辿ってきた人生も様々な女性達。遠く離れても、そのベッドカバーを見ればきっと元気と勇気が出るに違いない素朴で力強い贈り物だと思いました。

 

映画の中の女性達はみな刺繍上手。

私達は皆たどたどしく自己流でしたが、その分のびのびと、自由な心持ちで楽しむことができました。

手を動かして何かが出来上がる嬉しさ、喜んでもらえる幸せを、あらためて思いました。

 

ソーイングのワークショップ

2017年8月3日

雨がぱらつき少しばかり暑さが和らいだように感じますね。

先日、リゼッタのデザイナーが手がけた「わたしの好きな、ミニマルな10着」より、サスペンダー付ギャザースカートを作るソーイングのワークショップをユヌメゾンリゼッタ(表参道)にて行いました。

わたし達、表参道のスタッフと本の著者である平が皆さんのお手伝いをいたしました。
生地はこちらの3種類。
あらかじめ選んで頂いた生地で早速スタートします!


比較的作りやすい直線縫いの今回のスカート。
その分アイロンでしっかりと縫い代を折ったり、丁寧に作っていきます。

皆さんもくもくとミシンを踏んでいきます。慣れていらっしゃる方も多かったので、リズミカルにカタカタとミシンの音が聞こえてきます。
ここで一番の難関、ギャザー寄せに入ります!

ギャザー糸が切れないよう慎重に、且つキレイに均一にギャザーを寄せるのがポイントです。
ウエストベルトと合わせてタックにならないよう目打ちを上手に使いながらギャザーを縫っていきます。


エーデルワイスの生地を使ってご自身で作られたワンピース!
とっても素敵です!

それぞれのペースで作っていきますが、最後には同じ頃合いに完成!
皆さんとてもキレイに仕上がりました。
無事に完成して嬉しそうにされているのを見てわたし達もホッとすると同時にとても楽しい時間だったな、と感じました。
ギャザースカートが皆さんのお気に入りのワードローブに加わりますように..。

繕いの会

2017年7月3日

自分の手で初めて金継ぎをしています。

買ったばかりの茶碗蒸しの器。コロンと愛らしい形が気に入っていたのに不注意で蓋を割ってしまい、接着剤で付ける気にもなれず諦め気分で新聞紙にくるくる包んでいたところ、友人が声をかけてくれました。

「なにか割れた器ない?」

生徒が3人集まり、ほどなく朝の公園で「繕いの会」が開かれました。

木漏れ日がちらちらと揺れる気持ち良い木陰で、まずはティータイム!

仲良しの友人というのは、しばらく会わなくても前置きなしにいきなりおしゃべりが始まるから不思議ですね。数年ぶりなのに…となんだか可笑しくなりました。

手作りのケーキにアイスクリーム、そして淹れたての美しいアイスティー。

お料理上手な彼女の心遣いに気持ちが優しくなりました。

 

金継ぎは、完成まで早くて3か月という長い時間がかかります。

丁寧に修復していく時間が私達の心を癒し、器への愛情もより深まっていくのだと教えてくれました。

接着に使う漆は自然のものなので、器の繕いには安全で理にかなっており、古くは縄文時代から土器の接着に使われていたそうです。

もとの形に戻してテープで固定したら、静かに乾燥させます。

 

いかに破損をわからないように仕上げるかを大事にした西洋の修復法と違い、私達の先人はその繕った傷跡を「景色」と呼んで新しい美を生み出し、楽しんだことを知りました。

時間をかけてゆっくりと。茶わん蒸しの蓋にはどんな景色が新しく映るでしょうか…!

今月もまた小さな繕いの続きを楽しみたいと思います。

 

OLD TO NEWの世界

2017年4月29日

ユヌメゾン リゼッタ(表参道)にて、装身具作家・吉田史さんによるOLD TO NEWの個展が始まりました!

昨年より作品をお店でご紹介させて頂くようになり、素材や形の素敵さはもちろん、その形に辿り着くまでの吉田さんの想いの巡らせ方にとても魅力を感じています。

今回ご案内する作品もしっとりした大人の可愛さを秘めて、控えめに輝くゴールドやシルバーが吉田さんのお人柄と重なります。

透かし彫りのシリーズや、鈴蘭や白詰草の花を手彫りで立体的に象ったシリーズ、花の一生をテーマに蕾から満開を過ぎて枯れゆく様を表現した作品、そしてまた、古い物語やグリム童話からインスピレーションを得た作品など。。。OLD TO NEWの世界観をぜひご覧頂きたいと思っています。

リゼッタの今春のテーマ『シークレットガーデン』をモチーフにした作品も並びます。伸び伸びとした植物の陰影が美しいです。

透かし彫りは1枚の板を細い糸のこで切り出し、模様を彫ったり打ったりして作られています。

 

「ちやほや」という言葉から着想を得たとてもユニークな作品も。

ちやほやとは、平安時代に藤原定子によって詠まれた歌にある美しいものの意「花や蝶や」を語源とするそうです。

のちに「蝶よ花よ」に入れ替わり、短縮されて「ちやほや」となり、愛情たっぷりに育てられた様子を表す言葉となったのだそうです。

この語源から吉田さんが思いを巡らせて生まれた作品たち… さて!どんな形になったでしょうか!

とっても愛らしいので、是非楽しみに足を運んでくださいね。

身に着ける方も蝶よ花よと愛でられますように…という思いが込められています。

植物や雷、生物といった変わらない自然の形や伝統的な文様、出来事が頭の中で結んだりほどけたり。。。それが手の先から絵を描くように形になっていく、と吉田さんは言います。

表したいものはまだまだ沢山あって、それらが一番良い形になるように、、、日々心と技の鍛錬を大事に作り続けていきたい、と。

忙しなく過ごしてしまう毎日を省みて、感じるものが大きくありました。

大きなイヤリングも身体とちぐはぐにならずに不思議にすっと馴染んでしまうわけも、きっとこのようなところにあるのかもしれないと思いました。

自分にひとつ。お客様と一緒に、私もワクワクしながら選んでいます!

ピンク色の可愛い小鳥たちがお迎えいたしますので、是非お立ち寄りください。

5/7(日)19:00まで開催しています。

オンラインショップでは5/2より受注会を行います。

 

※リゼッタ各店はGW中休まず営業いたします。