リゼッタ

おすすめの映画

2017年6月28日
Pocket

“この世界の片隅に”というアニメーション映画をご存知でしょうか?

昨年から公開しているので、ご覧になった方も多いかもしれませんね。

原作の漫画を読んでいたので、ずっと観たいなと思っていました。

せっかくだからと、今月の広島催事に参加の際に、映画の舞台の広島で!と目論んでいたのですが、そんな余裕はなく・・・出張から戻ってきて、ほっとした気持ちで東京の映画館へ足を運びました。

終戦前後の広島が舞台。

嫁いだばかりの若い女性が主人公です。

のんびりとした主人公の生活の様子がたんたんと描かれています。

声高く何かを訴えることはなく、色々な物資が不足していく状況の中、工夫をこらしながら暮らし、自分の目の前の生活をただひたむきに生きる主人公と家族の風景。

広島出張は4回目の私、馴染み深くなった広島弁や街を流れる穏やかな川、路面電車のある風景、福屋デパート・・・現在の広島の景色と重なる部分もあり、出張後すぐ観た映画はより一層情景が胸に響いてきたような気がします。

 

目の前の生活を楽しみ、いつくしんで生きること・・・

どんな環境であれ、身の回りの日常の中にはいつだってそこかしこにきらきらと美しい風景があるのに、この所心ここにあらずで見ようとしていなかった自分がさみしく思えました。

映画をみた次の日、通勤中いつも素通りしていた道端に、あじさいが雨露にぬれ美しく咲いていました。

ずっと気がつかずに通り過ぎていた景色。

広島の帰り道、京都のお寺へ見に訪れたあじさいはもちろんきれいでしたが、道端に咲いているあじさいも同じように美しく咲いていることに気がつけた事にうれしく思いました。

 

映画は、今もなお全国でロングラン上映中です。

機会がございましたら、ぜひ足を運んでみてくださいね。

映画を見て2日後、今日も”悲しくてやりきれない”の歌が頭の中でぐるぐるしています・・・