リゼッタ

こさえる曲げわっぱ

2017年3月16日
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ずっとずっと欲しかったまん丸で一段の曲げわっぱ。

念願かなって先日、二子玉川のコホロにて行われた曲げわっぱのワークショップに参加してきました!
教えていただくのは大館市の曲げわっぱの達人、佐々木 悌治先生。

並べられたわっぱの部品を見てドキドキわくわく。
一から作るとなると何週間もかかるとのことで、曲げわっぱを組み立てる接着剤を付けるところからはじまります。
「てん、てん、すーっと伸ばしてくださいね」
接着剤をまず点付けし、そこからヘラで満遍なく伸ばしていきます。
簡単そうで均一に糊を伸ばすのが意外と難しく隙を見つけては先生にチェックしてもらい、(時には手伝ってもらい…)
「上手ですね〜!」とほめ上手な先生に乗せてもらいながらホクホクと作業を進めていきます。


いっぱいはみ出した分、糊をヘラで丁寧にとっていきます。

底板を丸枠にはめる作業は皆さんのトンカチを叩くカンカン!という音がお店中にこだまします。
(想像以上に強い力で叩きました!)


徐々に形になっていくわっぱに作業も一層熱が入ります..!
お次は切りっぱなしの角をヤスリでごしごし。
木には冬目(色が濃く固い部分)と夏目(色が薄く柔らかい部分)があり、これが幾重にも重なり年輪となるそうで、固さが違うので単純にヤスリをかけると凸凹になってしまうそうです。
冬目は強めに、夏目は優しめに、と絶妙な加減で削っていきます。
先生に少し手直ししてもらいました。職人の手ですね..!

最後は「魔法のタオル」でピカピカに磨いて完成!
思い描いてた通りの曲げわっぱに仕上がりました!

佐々木先生にお話を伺うと、元々は家具などを扱う会社で働かれていたそう。
「木と向き合って70年、曲げわっぱとは50年になるかな。」
とにっこり優しい笑顔の佐々木先生。
長年の木や曲げわっぱに対する愛情がまるで年輪のように厚みを感じました。

お気に入りのお弁当箱が増えて大満足。
さて、明日のお弁当に使おうかな、おひつとして夕飯の食卓にならべようかな..。