すばらしい技
2016年5月18日先日のこと。
開催中の『フランスのカゴ展』にいらしたお客様に見ていただけたらと、
各店にカゴを編む職人の映像が届いた。
どんなものかなーとなにげなく見はじめたのだが、見終わる頃には
自分でもびっくりするくらいに猛烈に感動してしまったのだ。
何にそんなに感動したのか、
まっすぐに力強く伸びた一本の柳が、職人の手技で〈カゴ〉という物に変わっていったこと。
職人のリズミカルに、なめらかに流れるような指の動き。
その動きには無駄がなく、長年の経験から手がもう編むことを記憶してしまったかのよう。
並んだ柳の等間隔の間、こまかな編み目のカーブ、柳に力を加える職人の息遣い、何時間でも見ていられる。
こんなに心ひかれたのは、昔からものづくりをするような職人に憧れがあるからかもしれない。
目の前のカゴもこうして作られたんだと思ったら、より大事にお客様へ届けたいと思った。
是非たくさんの方に見ていただきたいです。