じっくりと変化を感じて
2015年10月27日リゼッタの店舗では、いつも植物をディスプレイしてお客様をお出迎えしています。
水を吸って表面が湿り気を帯びてツヤツヤと輝いていたり、
たった一輪で店内中に甘い香りを漂わせたり、
大胆だったり。
可憐だったり。
植物は様々な表情を見せてくれます。
お洋服に合わせて、季節に合わせて、ディスプレイするよう心がけています。
スタッフによっても組み合わせる好みが違うので、クールだったり、
どこか和風だったり、個人的にもどんなディスプレイになるのかいつも楽しみにしています。
華やかで賑やかなもの、素朴で控えめなもの、
個性を組み合わせながら、活かしながら、あれこれと植物を活けることは人間関係にも似ているような、、。
いつの間にかドライフラワーになるものもあり、それまでと違った表情を見せてくれます。
ドライになったものはそのままディスプレイとして使っています。
風水的にいうと(風水はまったく分からないのですが、、、)ドライフラワーはあまり良くないものといいますが、
西洋ではドライフラワーをリースにしたものは永遠の命を表すというそうですし、
考えてみると、日本のしめ縄もドライですが、縁起の良いものとしてなじみ深いです。
ドライフラワーに興味をもったのは、スタッフが購入してきたマグノリアの葉をみた時。
表裏の質感が全く違い、色も対照的。
ツヤツヤだった葉が水分を失い、葉脈が際立ちます。
この葉もお店にディスプレイした日から時間が立ち、色が抜けてさらに変化しています。
名前を聞いて、触って、なんともかわいらしくてつい、にやにやしてしまったラムズイヤー。
表面が起毛していてまさに子羊の耳。
ドライにするともろく、強く触れると葉が取れてしまいます。
今回ブログを書く際、ドライフラワーについて調べていた所、素敵な本を発見しました。
シンプルな構図でアップにしたドライフラワーが写されています。
“植物”とドライフラワーを対比にした写真も。
本にあるのですが、
それまではあまり目立たなかった葉脈が鮮明になったり、
種がはじけた後の姿や裂けた殻の様子、
色がぎゅうっと濃くなったり、透き通るように薄くなったり
思いもしなかった表情に出会える、、
お店のドライフラワーも時々観察して、じっくりとその変化を感じていきたいです。
次回ご来店の際は、ひっそりとディスプレイされているドライになった植物たちにも気づいていただけたらと思います。