リゼッタ

紅茶染め

2017年11月12日

地元を離れて一人暮らしをされている皆さま。
実家に沢山お洋服を残していらっしゃる方も少なくないのではないでしょうか。

 

整理するのを後後にしていたのですが、先日やっといる物といらない物の整理にとりかかりました。
するとまだまだ着れそうだったり、好きなデザインの洋服なのにシミができているものがぽろぽろ…

 

そこでふと先日来店されたお客様がブラウスをご自身で玉ねぎで染めた、とお話しされていたのを思い出しました。

 

玉ねぎで染められたブラウスはとても綺麗な黄色をしていました。
「だんだんコンソメみたいな色になってきたんだけどね」
と笑って仰っていましたが、自然の物で染めた色味はとても優しいレモンイエローのような何ともいえない風合いでした。

シミの付いてしまった洋服を染め直そう!
今回はより手軽に出来そうな紅茶染めに挑戦してみました。

昔に買った古着のブラウスとスカート。
元の色はこんな感じの白です。

濃いめに煮だした紅茶に水で濡らした洋服を入れて10分程煮ます。
時々かき混ぜながら、ムラにならないように…
お鍋に食べ物以外が入っているのはなんとも不思議な気分です。

火を止めてお鍋が冷めるまで1時間程放置したら取り出ししっかり洗います。
完成!簡単です!

写真では分かりづらいですがピンクベージュのような柔らかい色に染め上がりました。
全く新しい1着を購入したようでうきうきしますね。
次はコーヒー染めなんかもいいな…と染め直しにはまってしまいそうです。

9月に皆さまからお預かりしている染め直しのお洋服は濃紺なのできっともっと変化があり、本当に別物のようになるでしょうね。
楽しみにお待ちくださいませ!

秋は足もとからやってくる

2017年10月15日

『おしゃれは足もとから』

 

昔から街行く人で目がとまるのは足もとでした。

下をむいて歩いているわけではないのですが、なぜだか人の足もとばかりが気になります。

(自分自身が靴下と靴好きということもあるのですが…)

 

足もとをみていていつも思うのは、靴はその人柄も反映しているなということ。

まったくの他人なので性格などはもちろんわからないのですが、

足もとまでぬかりない方はやはり素敵な方が多いと感じます。

 

そんな素敵な方をみかける度に『おしゃれは足もとから』と心の中で呟いて、

自分の足もとをちらりと見てしまいます。

 

秋冬は特に楽しい季節。

夏の軽い足もとから、靴下やタイツとの組み合わせに替わり幅が広がります。

 

 

10月に入りたくさんの靴がLisetteに揃いました。

これからの季節にぴったりな“ボトム”と“靴下”と“靴”のおすすめの組み合わせをご紹介します。

 


深いグリーンのスカートにはあえてボルドー色を。

冬は全体的に色が暗くなりがちですが、

顔から遠い足もとだと普段は使わない色にも挑戦しやすいです。

 

冬になるとなぜだか履きたくなるレースのロングスカート。

普段パンツの多い私はレースのスカートはなんだか気恥ずかしく思ってしまうのですが、

冬にはきちんとブーツと合わせることができるので自然と活躍の機会が増えます。

 

定番のデニムパンツには柄の靴下で遊び心を。

カジュアルなイメージが強いデニムには女性らしいヒールのパンプスが合います。

 

黒のレースアップはどんなボトムにも靴下にも合わせられます。

シンプルなボトムと合わせる時には明るい色をさし色に。

 

ショセのトラベルシューズは雨の日のおでかけにも強い味方です。

長靴やスニーカーだと少し合わない場所へおでかけの際にも、

きちんとした印象で晴れの日と同じようにコーディネートを楽しめます。

 

今回ご紹介した靴はお店に届いたほんの一部…

 

二子玉川店では全てのデザインが揃い、ちょっとした小物フェアを開催しています。

是非秋の装いにぴったりの一足を見つけにいらして下さい。

 

秋のコーディネートを足もとから決めてみるのも楽しいですね。

今年の まきもの

2017年10月8日

初冬の気配を感じるようになりましたね。
皆さま、いかがお過ごしでしょうか?
そろそろ暖かなマフラーやストールの活躍する季節!
リゼッタでは10/6(金)~15(日)まで 『リゼッタのえらぶ まきものフェア』を開催しています。(表参道店・熊本店・オンラインショップにて)
カシミアやシルク、ガーゼのようにふんわりしたウールなど、素材も手触りも、色も大きさも様々な巻き物が揃いました。


カシミア100%の滑らかな光沢が美しいGLEN PRINCE(グレン・プリンス)。
マフラーとストールの2サイズ、今年はどのチェック柄にしようかな…迷うのも楽しいです。
マフラーは男性への贈り物にもどうぞ!

 


みちのくあかね会のロングマフラー。
盛岡市の工房で染色から織りまで全てを女性たちの手作業で行っています。
温かみのあるへリンボン柄を同系色のニットと合わせて。

 


フランスのBess NielsenによるKhadi & Co(カディアンドコー)。
時間をかけて織られたストールは発色の鮮やかさも魅力です。
空気を含んでふわふわの柔らかさ。
大胆なチェック柄もくるくる巻くと元気なアクセントに!

 


織物作家・伊東ひろみさんによるCOU(クー)のマフラーは、いかに柔らかく紡ぐか、いかに柔らかく織るか、いかに柔らかく縮絨するか、いかに柔らかく仕上げるかにこだわり、全ての工程を一人で行っています。

 

このほかリゼッタオリジナルの新作マフラーは各店でもご案内中ですので、是非お立ち寄り下さい。

お洋服には躊躇してしまいそうな大胆な色や柄も、冬の装いの中では華やかな彩りとなって定番のお洋服も一層楽しめそうです。

ウェブサイトではおすすめの巻き方もご紹介していますので、参考になさって下さいね!

のびのび刺繍

2017年9月4日

10年ぶりに刺繍に挑戦しました。

憧れの女性へのプレゼント!

お料理の喜びを教えて下さった方であり、特別なお祝いでしたので、仲間皆で相談してエプロンを贈ることにしました。月日が経っても今を思い出せるものにできたら…と思い、大きくデザインしたポケットはそれぞれが刺繍した小さな生地を持ち寄って接ぎ合わせることに。

作る私たちも楽しめて、われながら良いアイディアを閃いた! と思いました。

アイディアのヒントは20年ほど前に観た 『キルトに綴る愛(How to Make an American Quilt)』 というアメリカ映画でした。

遠くへ行く親友へ、仲間達がそれぞれ刺繍した小さなハギレを繋ぎ合わせて大きなベッドカバーを仕立て、贈るシーンがありました。年齢も人種も超え、辿ってきた人生も様々な女性達。遠く離れても、そのベッドカバーを見ればきっと元気と勇気が出るに違いない素朴で力強い贈り物だと思いました。

 

映画の中の女性達はみな刺繍上手。

私達は皆たどたどしく自己流でしたが、その分のびのびと、自由な心持ちで楽しむことができました。

手を動かして何かが出来上がる嬉しさ、喜んでもらえる幸せを、あらためて思いました。

 

tamas展

2017年8月14日

昨年、10周年のイベントの一つとしてはじめてtamas展を行いました。

次はいつかなとそわそわし、「今年もやるよ」と聞いた時から心待ちにしていました。

 

届いたサンプルを、一足先に一つ一つあけていく。

色とりどりのブローチとイヤリングを袋から一つ出す度に手が止まり、

スタッフ同士で「これが可愛い」「これが似合いそう」となかなか作業がすすみませんでした。

 

2017年秋冬のテーマは「檸檬」。

檸檬といえば夏のイメージだったので、

なぜ秋冬にと最初はびっくりしましたが理由を聞いてtamasらしいユーモアを感じました。

 

梶井基次郎の小説『檸檬』から。

 

積んだ本の上に檸檬を置いてこっそりと出ていく…

積み重なった本と檸檬をみてふと思いついた小さないたずら。

そんな誰も気付かないような小さないたずらが

デザイナーの下森さんも幼い頃から好きでこの小説に重ね合わせたとのこと。

(お店にも飾ってありますのでよかったら読んでみて下さいね。)

 

裏をくるんでいる革もレモンイエロー色で細やかなこだわりを感じます。

 

今年はリゼッタ別注もご用意しました。

リゼッタの秋冬コレクションから「毛玉」をテーマにした生地をもとに作っていただきました。

特徴のある生地が多い秋冬の中でも特に印象的な生地の一枚。

ぽこぽことした毛玉をビーズで表現するとまた違った印象に。

そして何よりも秋冬のリゼッタのお洋服ととても相性がいいです。

(お渡しは11月を予定していますので、届いたばかりの生地見本に合わせながら悩むのも楽しいです。)

(それぞれピアスとブローチのデザインがございます。)

 

たくさん並んでいると、やはり悩む時間も長くなってしまう。

けれども不思議なのが皆さま雰囲気にぴったりのデザインを選ばれます。

その人の為に特別にデザインをしたかのよう。

 

今年もお客様と一緒に悩む毎日。

最終日までには自分にぴったりの1点をみつけたいと思います。

ソーイングのワークショップ

2017年8月3日

雨がぱらつき少しばかり暑さが和らいだように感じますね。

先日、リゼッタのデザイナーが手がけた「わたしの好きな、ミニマルな10着」より、サスペンダー付ギャザースカートを作るソーイングのワークショップをユヌメゾンリゼッタ(表参道)にて行いました。

わたし達、表参道のスタッフと本の著者である平が皆さんのお手伝いをいたしました。
生地はこちらの3種類。
あらかじめ選んで頂いた生地で早速スタートします!


比較的作りやすい直線縫いの今回のスカート。
その分アイロンでしっかりと縫い代を折ったり、丁寧に作っていきます。

皆さんもくもくとミシンを踏んでいきます。慣れていらっしゃる方も多かったので、リズミカルにカタカタとミシンの音が聞こえてきます。
ここで一番の難関、ギャザー寄せに入ります!

ギャザー糸が切れないよう慎重に、且つキレイに均一にギャザーを寄せるのがポイントです。
ウエストベルトと合わせてタックにならないよう目打ちを上手に使いながらギャザーを縫っていきます。


エーデルワイスの生地を使ってご自身で作られたワンピース!
とっても素敵です!

それぞれのペースで作っていきますが、最後には同じ頃合いに完成!
皆さんとてもキレイに仕上がりました。
無事に完成して嬉しそうにされているのを見てわたし達もホッとすると同時にとても楽しい時間だったな、と感じました。
ギャザースカートが皆さんのお気に入りのワードローブに加わりますように..。

涼しくなるもの

2017年7月29日

今年の夏は猛暑と聞きます。ここ最近考えるのは、どうしたら涼しく過ごせるのか。

夏を嫌いにならずにお出掛けできるような、私の中の 涼しくなるもの を少し紹介します。

 

リネンの下着

 
 
いつも使っているコットンリネンのインナー。この時期は本当に大活躍します。

汗をかいても、乾いた時のサラサラ感が気持ちよく夏には欠かせないアイテムです。

愛用のタンクトップは3色を持っていますが、今年は新色グリを買い足しました。

手洗いして陰干しし、半日であっという間に乾いてくれます。

朝、今日の洋服に合わせて色を選ぶのも楽しい時間です。
 
 
風が通るブラウス
 
 

 
夏の定番であるリネンのブラウス。

風が通り抜け、シャリっとした肌触りが大好きです。

汗ジミも目立たないのが嬉しいところ。

朝、花壇に水をあげる時には日差しがヒリヒリ痛いので長袖ブラウスを選んで着ています。

丁度いい着丈のニコル、日除けにもなるので使いやすい一枚です。


 
 
梅サイダー
 
今月から始まったオクシモロンの梅サイダー

ずっと気になっていて、やっと飲むことができました!

グラスにたっぷり入ったサイダーは見ているだけで涼しくなります。

梅の甘酸っぱさも優しく爽快でした。

たっぷりかいた汗もすーっと引いていき、心地よく冷やしてくれます。

甘いのが苦手な人にもおすすめです。
オクシモロン二子玉川店でもご注文いただけます。ぜひお試しください。
 

 
 
昨日は何処からか風鈴の音が聞こえ、それだけで少し気持ちが涼しく感じられました。

これから暑さも増すかとおもいますが、小さなところで涼しさを見つけられると

また楽しい夏になりますね。
 

小さな生地で

2017年7月16日

待ちに待った1/2placeのぬいぐるみがお店に届いたのは先週の事。


今回ははじめてのウサギ達もリゼッタ生地でおめかしをして集ってくれました!

デイフラワーの生地を着たネコちゃん、つゆ草三兄弟も!
 
今回は、1/2placeの作家である今野さんの書籍「パリの着せ替えどうぶつ人形」の販売に合わせて自由が丘店ではハギレをご用意しました。

 
ハギレを販売できたらいいな、と思うようになったのはお店でワークショップを開催するようになったのがきっかけです。
ほんの数10cmのハギレが、ぬいぐるみのブラウスになったりパンツになったり、はたまた自分用のエレガントなコサージュになったり…!
コツコツと手を動かすことで、小さな布があたらしい魅力を生み出すことに、わくわくしました。
 
裁縫上手なお客様に見せて頂く、お手製の作品も心に残っていました。
2~3㎝の小さなハギレも大切にしてくださっていて、柄の部分を上手に使ってスマートフォンのケースを飾ったり、お手製のバッグに縫いつけたり、カルトナージュに使ったり。
手を動かして生活を彩る工夫ができる人って、なんて愛に満ちているのだろう!と感動しました。
きっとあの方なら、小さなハギレを工夫して、また可愛らしい小物を作られるのだろうなぁ、
そしてたまに眺めては大切にしてくださるだろうなぁと想像しながら、ハギレのセットをつくりました。
 
裁縫に興味はあってもなかなか完成までたどり着かない私ですが、
姪っ子の2歳の誕生日になにか手作りの贈り物をしたくて、ちいさなぬいぐるみを作った事があります。
学生時代に着ていたリネンのワンピースの生地を利用して作った、一筆書きのくまのぬいぐるみ。

バンザイスタイルのくまは着られる服が限られそうですが
年中裸ん坊の彼(彼女?)に、近々なにかかわいい洋服を作ってあげたいなと思っています。
 
ほんの少しですが、ハギレのセットはまだお店にご用意がございます。(自由が丘店のみの販売です)
リゼッタの小さな生地が、手づくりの日々を彩ることができたらうれしいです。

繕いの会

2017年7月3日

自分の手で初めて金継ぎをしています。

買ったばかりの茶碗蒸しの器。コロンと愛らしい形が気に入っていたのに不注意で蓋を割ってしまい、接着剤で付ける気にもなれず諦め気分で新聞紙にくるくる包んでいたところ、友人が声をかけてくれました。

「なにか割れた器ない?」

生徒が3人集まり、ほどなく朝の公園で「繕いの会」が開かれました。

木漏れ日がちらちらと揺れる気持ち良い木陰で、まずはティータイム!

仲良しの友人というのは、しばらく会わなくても前置きなしにいきなりおしゃべりが始まるから不思議ですね。数年ぶりなのに…となんだか可笑しくなりました。

手作りのケーキにアイスクリーム、そして淹れたての美しいアイスティー。

お料理上手な彼女の心遣いに気持ちが優しくなりました。

 

金継ぎは、完成まで早くて3か月という長い時間がかかります。

丁寧に修復していく時間が私達の心を癒し、器への愛情もより深まっていくのだと教えてくれました。

接着に使う漆は自然のものなので、器の繕いには安全で理にかなっており、古くは縄文時代から土器の接着に使われていたそうです。

もとの形に戻してテープで固定したら、静かに乾燥させます。

 

いかに破損をわからないように仕上げるかを大事にした西洋の修復法と違い、私達の先人はその繕った傷跡を「景色」と呼んで新しい美を生み出し、楽しんだことを知りました。

時間をかけてゆっくりと。茶わん蒸しの蓋にはどんな景色が新しく映るでしょうか…!

今月もまた小さな繕いの続きを楽しみたいと思います。

 

雨の間におでかけ

2017年6月25日

梅雨に入りましたが、晴れの日が多くもう夏になってしまったのではないかと心配な天気。

この数日でやっと梅雨らしくまとまった雨になり少し安心しました。

 

けれども、そうなってくると外に出るのが憂鬱に…

催事に行ったりとバタバタとしていた為、ここ数日のお休みは家でダラダラと過ごしていました。

家でゆっくりと過ごすのも楽しいのですが「これではいけない!」と思い

晴れた日をみはからってずっと行きたかった企画展に行ってきました。

 

歩いて行ける距離にあるので、久しぶりに散歩がてらのおでかけ。

梅雨の合い間の晴れはとにかく暑い。

 

 

美術館は公園の中にあります。

たくさんの緑は木陰をつくり、また新緑の爽やかな色に心癒されました。

雨が降った後なので葉っぱも生き生きとしていて、空気も澄んでいました。

 

 

美術館だけでなく木陰でのんびりでき、ゆっくりと過ごせた1日。

 

梅雨の時期はジメジメとするので少し憂鬱になりますが、

この時期だからこその楽しみもあることを再発見。

次のお休みはどこに出掛けようか天気予報をみながら計画中です。

 

今年は新しい傘も新調する予定。

雨の日には雨を楽しんで。

公園でみた青々とした緑と同じ色の傘は、雨の日のお出掛けを楽しくしてくれそう。